紅白で、ビートたけしが「浅草キッド」を歌ったそうですね。
しかし私はビートたけしの曲といえば、もっと別の聴いて欲しい曲があります。
世の多くの中年男性に 聴いてほしい曲
私を始め、世の 中年男性の皆さま。
この記事はお読みになりましたか?
私は素直に「年取って色々楽になった」点も共感しましたが、
特に心の琴線に触れたのは
僕は何者にもなれなかった。
という言葉…。
今でも胸がチクリとする。
私にとって「ある歌」と共に、一生付き合っていかざるをえない感情…。
私は小さい頃から、周りの人より何でも割とすんなりできてしまうタイプだった。(運動以外)
反面そこから努力することをせず、どんどん周りに抜かれていった。
器用貧乏という言葉を知った時は、まさに自分を指す言葉で苦笑してしまった。
大体のことはそれなりに”さらっと”こなしていった人生だった。
しかし、練習や勉強をやり続けて、
例えばバンドや仕事で人に一目置かれるようになっていく人。
そんな人達を、眩しく羨むことが多かった。
"本気で頑張る"ということが、
どうしても
どうしても、できなかった。
そんな自分を許すことができるようになってきたのは最近。
「割となんでも簡単なことはこなす私みたいのがいると、周りの皆は便利でしょw」
という解釈で、自分の短所もポジティブにとらえるようにした。
しかしやっぱり何かしらのスキルを身に付けて、"自分のもの"にしている人にはどうしても負い目を感じてしまう。
私は、"何かのプロフェッショナル"にはなれなかった。
話は飛ぶのですが
私が中高生の頃、音楽業界は華やかで
少しでも有名になると誰でもCDをだす
という風潮があったと思う。
俳優・タレント・コメディアン、果ては野球選手。
いろんな人のレコードを見たり聴いたりした。
レンタルCD店が沢山あって、ちょっと気になるものはカセットテープにダビングしまくっていた時代。
お気に入りになったカセットは、自分のとっておきのレーベルに丁寧にレタリングして悦に入っていたものだ。
その中で一曲、中学生の自分なのに妙に心に引っかかった歌がある。
たぶん「5枚借りると割引」とかでなんの気もなしに借りた、
ビートたけしのCD「タケちゃん・ナイス!」の中の1曲。
夜につまずき
いつもの店と いつもの煙
いつもの相手と いつもの話
「俺は人とは 違うの」 と
違う同士で 肩を組む
酒のツマミの 人生論は
家路の明かりで 醒めてゆく
夜につまずき 裏道で転がり
子供の泣き声で 自分に気付く
生きてるだけの 人生ならば
何もこんなに 酒を飲みはしない
酒を…
酒をこんなに 飲みはしない
激しく生きぬく
根性もなく
孤独に死んでく勇気もなしに
流れ流れて流れ流れて
流れ流れて今日まで生きてきた
流れ…流れて今日まで、生きてきた
ビートたけしの歌唱はお世辞にも上手ではないけれど、その愚直な歌が心に突き刺さってくる。
そして作詞もビートたけしだと知った時、「あぁ、本当に才能のある人なんだなぁ」と考えさせられた。(たぶんゴーストライターだろうけど)
私以外にもいるかもしれない、"何者にもなれなかった人達"へ。
酒に飲まれた時にでも、是非聴いてみて欲しい。
↑ Youtubeに原曲がなかったので、こちらで是非コメント非表示で目を閉じて聴いてみてください。
↑ ニコ動に抵抗がある方はこちらで是非。最後のリフレインがインタビューで聞こえないし黄色い声援が曲の雰囲気をぶち壊しなのですが、当時のビートたけしってこうだったなぁという雰囲気が懐かしいです。
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